偶然JR2パンフレットを見て訪れた店。店頭に「元祖アンコウ鍋」の幟。本格的な鍋を食べるべく入店。案内されるまま2階へ通される。失礼であるが、外観からは想像できないモダンな建物。4人程度の机が並ぶ。ちなみに1階は、一人客用のカウンターと厨房らしい。
窓際の広めのスペースにあんないされた。ランチもなかなかの種類が準備されている。しかし、今日は目当ての「アンコウ鍋」を食べるためにきている。節約する気持ちを抑えて、季節のコース(アンコウ鍋がついている)を注文。
アラカルトで鍋を頼んでも3900円程度。コースにしても4600円だからお得である。セットには①突き出し(こんにゃく・酢味噌和え)②イカのなめ楼③納豆の天ぷらがつく。十分なもの。JRのパンフレットについていたクーポンを出せば、グラスビールが提供された。
まずは「こんにゃく」。自家製らしく、素朴な仕上がり、腰もあり弾力性も十分。おいしい。これだけでも十分にビールが飲めた。続いて鍋の素材が出される。手元には能書きも渡されるが、係の人が説明を加えてくれるのでそれに従えばよい。
「イカのなめろう」。あまり聞いた事のない料理。イカを本当にたたいてなめろう状態になっている。イカの風味が十分合わさったものになっている。刻まれたイカの食感も残っていて美味しい。どうやら、ここの鍋は味噌仕立てらしい。それもアンコウの肝と味噌をあえた特別な味噌で最終的に仕上げるらしい。それを最初に入れられた、知ると調合すれば戦闘開始。
まずは煮えにくい白菜・ネギから投入し、こんにゃく・水菜と加えていくようである。 それに味を加えるのは、アンコウの骨の部分。野菜と煮込み味をこしらえていく。煮えだしたところに、アンコウの身をいれて仕上げるらしい。野菜が煮え出せば食べ頃という指示に基づき食べ始める。まずはコラーゲンたっぷりの骨の部分。こりこりしていておいしい。
しかし、奥さんの顔色が変。あんなに、コラーゲンとアンコウを楽しみにしていた人には味が合わなかったらしい。最初に真っ黒なえらの部分・内臓部分をみたあたりから怪しかったが、だめなようである。これより、身を専門に食べ始めていた。
意外とおいしい味付けのつゆ。煮込むほど味がそれぞれに素材にしみこみおいしくなる。特に、コラーゲンとの調和が見事でした。野菜は半分に分けて入れるように指示があったので、2度楽しめる。タケノコにも味がしみこめば最高。色合いに対するほど辛くはない。
そのうちに鍋の中が少なくなってきた。お腹も満たされているが、「雑炊」か「うどん」を迷うが、うどんを注文。聞けば量はあるという一人前を試してみた。腰のあるうどんなかなかしめとしてあう。十分に味が落ち着いたスープと合っていた。
4,200円 郷土料理 梅コース
あんこう鍋・奥久慈ちぎりこんにゃく・イカなめろう・納豆天婦羅