地元で評判なうなぎ屋。インターネット等でも「ボリューム」に関しての評価がすこぶる良い。寄居に行く機会が久々にできたので、入店してみた。
店舗は市街地の少し奥まったところにある。一見すると普通の民家。特にうなぎ屋という風格はない。回り込むように路地を巡れば、入り口らしいところに暖簾が下がっている。入るとすぐにカウンター(物置になっていた)。その横が上がり框になっている。
テーブル席が12席ほどの店舗。掛け物が刺繍の天井際に欠けられている。2席ほどに立て屏風で仕切られているのでのんびり待つことができる。メニューは至ってシンプル。梅・松・竹となっている。つまみなどのメニューも特にない。とにかくうなぎを食べに来るという店のようである。
平日なので、地元の人で賑わっていた。あらかじめ注文をしてから来るのであろう。座るとすぐに鰻重が出されていた。松にも興味があったが、「梅」と「竹」を注文。比較もかねて食べてみた。待つこと20分程度、席からはうなぎを焼く姿が見られる。時々炭を割って調整していた。
それぞれお盆に入れられた鰻重が出できた。開けてびっくり玉手箱。「梅」と「松」の差は大きい。この日は都くべ鴨しれないが、ご飯も少ない。妻がお腹がすいていないというので梅、私が竹を食べることになる。
竹の鰻は、多少重なり合うほどの大降り、厚みのある鰻。食べてみればふっくらとしている。焼き具合は良いが、ややさめている感じがしたのが残念。ご飯もやや軟らかい。ありがたいのは大量の漬け物。これだけでいっピンの価値がある。当然お腹は満たされる。
おしぼりが炭であることと、やや繊細さが無いのが残念であるが、庶民的名太っ腹の店ではあることには間違いない。地元に支持されるだけのことはある
武州寄居 八千代うなぎ蒲焼店
http://yaplog.jp/momo-kimock/archive/2511
奮発しても、いったい、どんなもんなんですかぁ~?と言われれば、まぁ~評価としては、浮かれず騒がずに、正直なところこんなもんかなぁ~と。トータルポイントとしては、けっして悪くはないのですけれども、自分なりの評価は、可も無く不可も無い程度かと思います。
此処のウリは、あくまで度肝を抜くような大振りのうなぎを、贅沢に、たっぷりと御馳走するのが信条なようなので、その他の繊細な塩梅にまで吟味するのは、かえって食べる側が行き届かない気がしてきます。あくまで、贅沢な想いは遂げることが可能な店ではあります。長瀞の景観同様に、此処まで来て、けっして期待は裏切りません。