おでんを立ちのみスタイルで味わえるのは、この近くには多い。やはり筆頭は赤羽の「丸健水産」かもしれない。しかし、私はも途中下車しても王子の「平澤かまぼこ」がなにか好きである。中度良い大きさで、カウンターが準備されおでん以外のメニューも豊富である。今日は、非常に寒い。こういう時はスタンディングも我慢できる。
駅北口から西側に出たところにすぐ店舗がある。間口が2m程度の非常に小さな店舗。昼頃(確か10殻だと思う)からの営業。昼飲みも可能というのがありがたい。今日は15時前、やや呑みモードになりつつある。通常ダークダックス状態で多くの方々が、楽しんでいる店舗。今日は寒いだけではなく、雨模様。偶然客がいない。こんな時もあるものだ。
今日の店番は、若い男性。代わる代わる店員が変わるので、あまり同じ人とは出会わない。小さな店舗ではあるが、おでんが入り口にどんと鎮座し、まず目で楽しんでから入店。のどが渇いていたので、まずは生ビール。おでんは、とりあえず3種。一品から注文できるので、冷めるのを気にせず、その都度注文するのが、私の流儀。
①昆布②ちくわぶ③厚揚げ。私としてはおでんの定番。この見せては低価格の品である。何せ昆布は30円。そのほかの物はほとんど100円程度。安心して注文できる。一度筆栗下のだが、おでん専門店で大根を頼んだら500円。ランチ価格?確かに上質な物であるが、まだその体のおでんを楽しむ身分なっていない。
大根の浅漬けも出される。最初は躊躇したがこれはお通し、なんと無料である。無くなると、店員にもよるが別な物を再度出してもくれる場合がある。お通しという物はこういう物であろう。先日新橋でいやな思いをしたことを思い出す。これが、また美味しい。毎回楽しみにしている一品(お通し)である。
おしぼりもサービスで差し出される。こうなれば、十分な居酒屋である。場所柄店頭で、立ち食い・土産とする方々も多いが、この価格なので、多く購入できる。からしは、釜飯の容器に驚くほどの辛子が準備されている。ちくわぶもほどよい味がついている。昆布はだしを取るために大量に煮込まれた物。形はまちまちであるが、非常に美味しい。私の後部である。
当然、追加で④大根⑤昆布⑥がんもとなる。やはり、酒が飲みたくなる。一合300円の丸眞正宗。当然赤羽の造り酒屋の物である。地域を意識したラインナップ。これもうれしい。十分1合は告げそうなコップにどんと入れてくれる。当然受け皿にある程度こぼれるようにタイミング。ありがたい。
やや甘めの酒であるが、おでんとは合う。やはり考えているのだろう。柔らかく心まで味がしみこんだ大根は、口の中ですぐに無くなる。やや強めのだしが口中に出たところで、日本酒。これを数回繰り返すと、あっという間に日本酒も無くなる。もう少しいたいが、まだ時間も早い、ほかを探すことにした